教育理念

身体のコーディネーションの大切さ

子供の身体は、日々成長しながら変化していきます。
幼児期に服のボタンを留めるような細かい動きが出来なくても、身体の機能が発達することによって出来るようになり、身体のパーツも充実しながら大人へと成長していきます。
身体のコーディネーションすなわち思い通りに動くためのイメージ自身の機能やサイズの認識が一致していると、気持ちよく動くことが出来ます。然しながらそのコーディネーションが作用しないと、楽器の上達どころか、身体を傷めてしまう事に繋がります。
当レッスンでは毎回5分程度の身体のコーディネーションを整えるワークを行ってからレッスンをスタートします。
そうすると、バイオリンの技術も然り、身体の機能や成長に応じて細かい動きが出来るようになるので表現の可能性がどんどん広がります。心身ともに健全に楽しく音楽を続けられるお手伝いがしたいとおもっています。

 

音楽におけるパフォーマンス=演奏は、まず楽譜や曲想を脳の中で理解し身体の動きをイメージします。
それを身体に伝達し、コーディネーションの良い状態で体が動き、音が派生し音楽となります。
譜読みの重要性
正しく楽譜を読む力がつくと、将来的に感性と結びついた時に、揺るぎない確信を得て芸術的な理解が深まります。
感性を養う訓練
感性を高め表現の幅を広げるために、絵を見ながら即興でおはなしを作り、音で語る訓練をします。
復習の重要性
表現するものを把握 ⇨ わかる ⇨ 理解する ⇨ 実践できるようになる ⇨ 自分の感覚としてモノになる
ビデオや動画で重要なポイントをおさえながら、お家での練習に役立てます。
お家で練習する項目を書き出し、項目が埋まれば、一例として 塗り絵の好きなお子さんは、練習したらそれを塗る習慣をつけて取り組んでいます。

親御さんに向けて

  こども向けのレッスンにおいて教えることの難しさ、楽しさとは?

こどもも大人も関係なく個性というものが存在します。どんなこどもでも何に興味をもつか、何が得意になるか、さらには自己の表現として取り入れるか、そのプロセスはまるで違う。等しくその可能性を秘めています。その子の潜在能力を引き出して、興味のあることに関わらせてそれに対する集中力を発揮し始めたときに、こちらから必要な情報を与え、感覚を掴ませた上で次のステップへと導いていく、それを見極めることが非常に難しいですが、生徒が上達した時こそとても嬉しいです。その子が楽しんで弾いている姿をみた時はこちらとしてもやりがいを感じます。

  こどもの両親に、音楽経験があるのとないのとでは、スタートに差が出ますか?

ご両親のどちらかに音楽経験があれば、お子さんにとってすでに音楽が身近にあるかもしれませんが、そうでなくても音楽に触れることはもちろん可能です。肝心なのは音楽への興味、音楽を介しての表現を探求する心と物事を理解する楽しさ、そしてそれを続けていくための少しばかりの根気を持ち合わせていることです。保護者の方が、長い目を持って愛情深く見守りながらサポートしていけると、お子さん達も楽しく音楽に接する事が出来ると思います。

  これから音楽を始めようとしているお子さんや親御さんへのメッセージ

音楽は心そして人生を豊かにしてくれると思います。楽器を手にして表現する喜びを感じられるのはもちろん、さらにもう少しステップをふめば、まわりの友人たちとアンサンブルが出来る楽しみ、これらはほかでは絶対に味わえません!
習い事で、こどもに合わないと判断すれば即、簡単に辞めさせる親御さんがいますが、本人の努力によって問題点を解決していく、そのプロセスを温かい目で見守ってやることも大事なことだと思います。感性と技術が相互補完的に育って行くのが理想ですが、やはり色々な物を見たり触れたり感性を刺激される環境での経験は大きくなっても表現の糧に繋がっていくと思うので、むしろそうした経験のほうを大切にしたほうがいいと思います。
心で感じたものを、技を磨きながら、身体そして楽器で表現していく。まさに心技体だと確信しています。